口腔外科専門医による親知らずの抜歯

大阪のうえほんまちかづ歯科口腔外科では、口腔外科専門医である院長が親知らずの抜歯を担当しています。院長は大学病院で親知らずの抜歯を含めた指導を長年行っており、何百本、何千本という豊富な症例に対応してきました。
この専門的な知識と経験により、他院で断られたような難症例にも対応することが可能です。全身麻酔が必要なケースを除き、ほとんどの親知らずの抜歯に対応しております。
また、治療の際には痛みや腫れを最小限に抑えるために、CTを用いた綿密な事前計画を立てて、処置時間を短縮する工夫をしています。リスクが高い場合には、3Dプリンターを用いて神経と歯の位置関係がわかる模型を作成したうえで治療を行うこともあります。治療に不安がある方には、鎮静法(セデーション)を併用することも可能ですので、恐怖心や緊張を和らげながら治療を受けていただけます。
鎮静法でリラックスして治療を受けることも

局所麻酔と併用して使用する方法で、意識はあるものの深くリラックスした状態で治療を受けることができます。特に親知らずの抜歯のように時間がかかる処置や、複雑な症例に対して効果的です。歯科治療に恐怖心をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
親知らずは抜くべき?抜かなくてもいい?

親知らずを抜くべきかどうかは、個々の状況によって異なります。次のような場合は抜歯を検討した方が良いでしょう。
- 痛みや腫れを繰り返している
- 斜めに生えていて、周囲の歯に悪影響を与えている
- 正常に磨けず、虫歯や歯周病のリスクとなっている
- 半分だけ生えていて、食べ物が詰まりやすい
など
一方で、次のような場合は必ずしも抜く必要はありません。
- 真っ直ぐ正常に生えている
- 噛み合わせに問題がない
- 痛みや腫れなどの症状がない
- 十分に清掃できている
など
親知らずを残しておくことで、将来的に他の歯がダメージを受けた際の移植(歯牙移植)のドナー歯になったり、入れ歯やブリッジの支えとして活用できたりする可能性もあります。どうするべきか迷われる場合は、ぜひ一度ご相談ください。
親知らずを放置するリスク
親知らずは生え方や位置によって、様々な問題を引き起こす可能性があります。放置することで生じる主なリスクには以下のようなものがあります。
周囲の歯への影響
親知らずが斜めに生えると、隣の歯を押して歯並びを乱したり、隣の歯の根を吸収させたりすることがあります。
虫歯や歯周病のリスク
親知らずは奥に位置するため磨きにくく、虫歯や歯周病になりやすいです。また、隣の歯との間に食べ物が詰まりやすく、隣の歯まで虫歯になる原因となります。
痛みや腫れ
親知らずの周囲の歯茎(歯肉)に炎症が起こると、強い痛みや腫れ、開口障害を引き起こすことがあります。
嚢胞(のうほう)の形成
親知らずの周囲に嚢胞ができ、顎の骨を溶かしたり、神経を圧迫したりすることがあります。
親知らずと歯並びの関係

親知らずと歯並びの関係については、様々な見解がありますが、状況によっては親知らずが歯並びに影響を与えることがあります。
親知らずの出てくる力が前方に向かうと、前の歯を押し込み、前歯がガタガタと重なり合う原因になることがあります。特に下の前歯の凸凹は、親知らずの影響を受けやすいと言われています。
また、矯正治療を終えた後に親知らずが生えてくると、せっかく整えた歯並びが乱れる可能性もあります。このため、矯正治療の前後に親知らずの処置についての相談を受けることも少なくありません。
しかし、親知らずが必ず歯並びに悪影響を与えるわけではありません。歯列や顎の状態、親知らずの生え方によって影響は異なります。
当院では、レントゲンやCT検査により親知らずの状態を詳しく調べて、歯並びへの影響も考慮したうえで抜歯の必要性を判断しています。歯並びが気になる方は、ぜひご相談ください。
親知らずの抜歯の流れ
1検査・診断
まずはレントゲンやCT撮影を行い、親知らずの位置や状態、周囲の神経や血管との位置を詳しく調べます。
2治療計画の説明
検査結果をもとに、抜歯の必要性や方法、予想される痛みや腫れ、起こりうるリスクなどについて詳しくご説明します。不安な点や疑問点があれば、遠慮なくお尋ねください。
3抜歯処置
局所麻酔を行い、痛みを感じにくくしてから抜歯を行います。親知らずの状態によっては、歯茎を切開したり、骨を少し削ったり、歯を分割したりする場合もあります。当院では処置時間をできるだけ短くするように心がけています。
4術後の説明
抜歯後の注意点や、痛み止めなどのお薬の服用方法についてご説明します。腫れや痛みの経過についても詳しくお伝えします。
抜歯後の注意点
親知らず抜歯後は、痛みや腫れを最小限に抑えて、スムーズな回復のために次のことに注意しましょう。
抜歯当日の注意点
- 麻酔が切れるまでは飲食を控えましょう(舌や頬を噛むことがあります)
- 痛み止めは痛みが出る前に服用するのが効果的です
- 腫れを抑えるため、氷嚢などで冷やしましょう
- 激しい運動や入浴は避けて、安静にしてください
- アルコールや煙草は控えましょう
- 抜歯部位を強く吸ったり、舌で触ったりしないでください
など
抜歯後数日間の注意点
- 清潔に保つために、歯磨きは丁寧に行いましょう(抜歯部位は優しく)
- うがいは静かに行いましょう
- 柔らかい食べ物を中心に、抜歯部位を避けて噛みましょう
- 腫れが出るのは通常のことですが、3日目が最大で、その後徐々に引いていきます
など
親知らずの抜歯の費用
親知らずの抜歯は基本的に保険適用となります。
ただし、鎮静法(セデーション)を併用する場合は、別途費用がかかります。
親知らずの抜歯 | 3,500~5,500円/本 |
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※抜歯の内容や鎮静法(セデーション)の併用などによって金額は異なります
別途レントゲンやCTなどの検査料が必要です。