ホルモンの乱れは身体全体に影響
内分泌内科は、ホルモンを分泌する臓器(内分泌臓器)の病気を専門に扱う診療科です。甲状腺、副腎、下垂体、副甲状腺などから分泌されるホルモンは、代謝、血圧、体温、骨の強さ、心拍数など、体の様々な機能を調節しています。
これらのホルモンバランスが崩れると、倦怠感、動悸、むくみ、体重の増減、骨密度の低下など、一見すると別々に見える多彩な症状が現れます。原因がわからないまま不調を抱え続けている方の中に、内分泌の病気が隠れていることは珍しくありません。
当院では、内分泌代謝専門医が甲状腺疾患と骨粗鬆症を中心に、内分泌領域の疾患を専門的に診療しています。
代謝でつながる糖尿病と内分泌
糖尿病と内分泌の病気は、どちらも「代謝」の異常が根底にあります。副院長が糖尿病を入口に内分泌の領域を学んできた背景には、この二つが臨床の現場で密接に重なり合っている実感がありました。
例えば、バセドウ病では血糖値が不安定になることがあり、糖尿病の方は骨粗鬆症を合併しやすいことが知られています。こうした疾患の「つながり」を一人の医師が横断的に診ることで、見落としを防ぎ、治療全体の整合性を保つことができます。
糖尿病の治療で通院されている中で、甲状腺や骨密度の異常が見つかった場合にも、別の医療機関を探す必要はありません。同じ医師がそのまま対応いたします。
こんな方は一度ご相談ください
- 倦怠感やむくみが続いていて、原因がわからない
- 動悸があるが、心臓には異常がないと言われた
- 体重が急に増えた、または減った
- 首の前面が腫れている、しこりがある
- 若い頃と比べて身長が縮んだ気がする
- 骨粗鬆症と言われたが、どこで治療すればよいかわからない
- 糖尿病に加えて、甲状腺や骨の問題もまとめて相談したい
内分泌の病気は、気づきにくい
内分泌の病気は、症状がゆっくりと現れるため、ご本人が気づきにくいという特徴があります。「年齢のせい」「疲れがたまっているだけ」と思い込んでいた不調の原因が、実はホルモンの異常だったということは珍しくありません。
以下のような症状が続いている方は、一度検査を受けてみることをおすすめします。
- 倦怠感が長く続いて、なかなか改善しない
- 急に体重が増えた、または減った
- 動悸や息切れがあるが、心臓には異常がないと言われた
- むくみがひどくなってきた
- 汗をかきやすくなった、または寒がりになった
- イライラしやすくなった、気分の波が大きくなった
- 若い頃に比べて身長が5cm以上縮んだ
- 骨折しやすくなった
これらの症状は、甲状腺の異常や骨粗鬆症、その他の内分泌疾患が原因となっている可能性があります。
当院の内分泌内科の特徴
内分泌代謝専門医が診療
副院長は内分泌代謝専門医の資格を持ち、奈良県立医科大学の糖尿病内分泌内科で臨床・研究の両面で研鑽を積んできました。甲状腺疾患から骨粗鬆症まで、内分泌領域の幅広い疾患に対応しています。
甲状腺ホルモンの検査結果は即日
甲状腺の病気が疑われる場合、甲状腺ホルモンや自己抗体の検査が必要になります。一般的にはこれらの検査は外部委託で数日かかりますが、当院では院内で即日測定が可能です。検査結果を見ながらその日のうちに治療方針をご説明できます。
甲状腺エコーによるスクリーニング
甲状腺の腫れや結節(しこり)の有無を、院内のエコー検査で確認できます。痛みのない検査で、その場で結果を確認できるため、甲状腺の状態を把握する第一歩として実施しています。精密検査が必要な場合は、専門医療機関をご紹介いたします。
糖尿病と内分泌を一人の医師が管理
糖尿病専門医と内分泌代謝専門医の両方の資格を持つ医師が、糖尿病と内分泌疾患を横断的に診療します。例えば、糖尿病と骨粗鬆症を併発している方、甲状腺の異常が血糖コントロールに影響している方など、各疾患の関係を踏まえた一貫した管理が可能です。
骨粗鬆症治療に必要な歯科検診が院内で完結
骨粗鬆症の治療薬の中には、まれに顎骨壊死を引き起こすリスクがあるものがあり、治療を開始する前に歯科での口腔内チェックが求められます。当院は歯科と同じ施設にあるため、口腔内の確認から抜歯まで、内科の受診と合わせて対応できます。治療中の定期的な歯科検診も、院内で受けていただけます。
指定難病の診療に対応
内分泌疾患の中には、下垂体や副腎の病気など、国の指定難病に定められているものがあります。当院では内分泌代謝専門医がこうした指定難病の診療にも対応しています。他院で指定難病と診断された方の継続治療についても、お気軽にご相談ください。
甲状腺
動悸、倦怠感、むくみ。その症状、甲状腺かもしれません
甲状腺は全身の代謝を調節するホルモンを分泌する臓器です。バセドウ病では動悸や体重減少、橋本病では倦怠感やむくみが現れますが、いずれも他の病気と症状が似ているため見逃されやすいのが特徴です。当院では、内分泌代謝専門医が甲状腺エコーや甲状腺ホルモン検査をもとに、診断と治療を行っています。
骨粗鬆症
気づかないうちに進む、骨の病気です
骨粗鬆症は自覚症状がほとんどないまま進行して、骨折して初めて見つかることも少なくありません。閉経後の女性や糖尿病をお持ちの方は特に注意が必要です。当院では骨密度のスクリーニング検査から治療薬の処方、歯科と連携した顎骨壊死リスクの管理まで、トータルに対応しています。
他院で治療中の方・転院をお考えの方へ
甲状腺疾患や骨粗鬆症の治療で、他の医療機関に通院されている方も、当院を受診していただけます。紹介状がなくても大丈夫です。治療の経過を確認する必要がある場合は、当院から前の医療機関へ問い合わせることもできます。
- 現在の治療について、別の専門医の意見を聞いてみたい
- 通院先の診療時間が合わず、受診の間隔があきがち
- 甲状腺のお薬を飲んでいるが、定期的な検査が十分に受けられていない
- 骨粗鬆症の治療中だが、歯科検診をどこで受ければよいかわからない
こうした状況にある方は、お気軽にご相談ください。これまでの治療経過を踏まえた上で、今後の方針を一緒に考えていきます。